でこちゃん

2008年11月8日 読書
 地元にいけてるCAFEが一件ありましてそこは本屋とパン屋なども併設してるんですがトイレ待ちで絵本をパラパラと見ていたらこれが結構面白い。

 いちおしがこれ。

 こういう子っているよな~。

 ちなみに自分はデコがせまくて小学生の頃は「デコセマ!」って言われてよくからかわれたのを20年ぶりくらいに思いだしました。
ISBN:4480090878 文庫 上村 勝彦 筑摩書房 2007/07 ¥1,050

吉川めいさんのワークショップに昨年末行ったとき、これは読んどけという本がパタンジャリのヨーガスートラとこのバガヴァッド・ギーターでした。
 いきなりギーターに入るのは難解なんでは?と思い、まずは上村氏のこの本で概要を掴んでみました。
 非常にわかり易い氏の解説です。

 氏は「この世に生まれたからには、自分に定められた仕事をひたすら遂行せよ・・(中略)」という部分を強調し社会人としての義務を全うすることを特に強調しているように思いました。(安易に出家することにかなり否定的でした)
 
 また大乗仏教でもギーターからの教えを数多く受け継いでいるようで其処からの引用も多かったです。

 古代のがっつりカーストで定められた仕事と現代日本でいう仕事って全然違うと思うので仕事をどう解釈すれば良いのかな〜なんて思いました。
ISBN:4839700451 単行本 伊藤 久子 めるくまーる 1993/12 ¥1,890

 かかった魚は大きかった・・、って失礼な言い方ですね。いやいや、凄い本に出会ってしまいました。
 パタン・ジャリのヨーガスートラを解説されてますがとてもわかりやすくて例え話が絶妙です。

 こりゃー、悟りへの階梯なんでしょうな。
 生中にワイン好きなわたしにはちょっと無理ですけど、考え方として取り入れられる部分は大きい。

 特に執着、雑念、離欲、怒りへの向き合い方について。

 
ISBN:4393332652 単行本 松岡 正剛 春秋社 2006/12 ¥1,785

  フフ、○○歳でも充分、役に立ちました。
 歴史とモノの見方に言及している含蓄があってしかもプラグマティックな本です(長期的にね)。
 松岡氏は昔から好きだったんですけど、この本は本質だけを書いていてわかりやすくてしかもとっても使えます。
身体にやさしいインド 伊藤武氏姫路に来ます
 内容はどうあれ自分に強く影響を与えた本というのが各々あるだろう。
 私の中ではそう、三本の指には間違いなく入るだろう一冊。

 記憶が曖昧だけどこの本が出版される前年にインドに卒業旅行。そしていまだインドが私を捉えて離さずなのはこの本の影響によるところが多いのかもしれない。

 何度も読み返しているわりにはいまだにインドを再訪してない。しかしこの2、3年内に行ってしまいそうな予感がしている。(休みくれ)

 一度絶版になっているようで再版されたような感じだが、インドに興味が少しでもあるならぜひ読んでほしい一冊。
 
 ★★★★★クラスです、間違いなく。

(帯の推薦文がなぜか村上龍で当時、ミスマッチを感じたのを思いだします)

 で、この著者がYOGAの講習(?)をしに来週兵庫県に来るようで普段のアシュタンガヨーガのクラスを休んで行くつもりです。

  ☆2007年05月26日(13:30〜16:30)☆
開催場所 兵庫県 (イーグレ姫路の地下2階市民アリーナ)

13:30〜14:30 講義
14:30〜16:30 アーサナ

場所は姫路城のすぐ近く。
参加費は3000円。
酔いがさめたら、うちに帰ろう。
 ネットで氏の死を知った。
 これは鴨ちゃんの最後の本になるようだ。
 アル中で入院し癌を告知されるまでの経過を氏の言葉でつづっている。
 42歳の若さで亡くなられたのは無茶苦茶やってきた故、自業自得といえばそれまでなんだけど、逆にここまでよく生きてこれたねとも思ってしまった。(西原理恵子のおかげかな)

 「明日から酒をやめよう」・・とか言いながらだらだら飲んでるさまがまるで自分を見ているみたいです。。(似ているのはそこだけですけど)
 お別れ会もあるようだけど東京だし行けないわ。

 俺も目標は42歳までかなー。(ハードル低い目標か?)

 来世は天界希望だが、多分無理かなー。
ISBN:4062113643 単行本 鴨志田穣 西原 理恵子 講談社 2002/09 ¥1,680

 浜乙女さんの日記より鴨志田穣氏が癌で死亡したということを知る。(鴨志田氏は漫画家の西原理恵子の元旦那である)

 なんだか信じられないです。

 まず氏が癌ということを知らなかった。きょとんとしてしまいます。「え〜まじで〜?、信じらんな〜い」ってな感じでほんとに信じられない。

 毎日新聞の西原氏連載漫画「毎日母さん」が先週掲載されていなくて今週も載っていなかった。
 「なに、暫く休むんだっけ?」っと思っていたがそういうことだったの?

 酒乱、挙動不審、コンプレックスの塊、そんな鴨ちゃんのイメージですがパー伝の彼から伝わる印象はとても優しい。(優しいがゆえに弱いのか・・?、はたまた逆も真也なのか?)

 煮え煮えアジアパー伝第三話〜五話が特に好きで何回か読み返す。別にためにも何にもならない。ただなんとなく好きで良い話だと思う。
 ヤンゴンのビアバーでビルマの元僧侶と会う話でさりげないんだけど教訓があるようでないような話。一期一会みたいなところがあって渋い。さりげなさがいいです。

 ある意味、鴨ちゃんはこんなんでよく生きてるなーみたいな感じで妙な心の支えだったけどやはり長生きできなかったか。(残念)

 西原と再び良い関係になってるんやなー・・と漫画を見ながら思っていたけど逝ってしまったんやねー。師匠の橋田さんもイラクで死んじゃってあれから何年経った?

 合掌、ご冥福をお祈りします。(タカハシと宮田のおっさんは生きているのが気になる)この妙に淋しい感覚は中島らも氏が死んだとき以来のような気がする。
ISBN:4041846048 文庫 みうら じゅん 角川書店 ¥600

 これも昔の本だ。初版発行平成12年8月25日。
 その昔、見仏記1をいきおいでハードカバーで買ったことがある。(古本屋で既に処分済)

 で、そのとき確かに面白いことは面白かったような気がするのだがなぜか不満を感じていたのだ。

 久方ぶりにどういう感想を抱くのか見仏記3海外編と4親孝行編(なんじゃそりゃ?、訪寺は関西地区)を文庫でまとめ買い。

 不満点は読後数ページで判明、この本はいとうせいこう氏とみうらじゅんの見仏放浪紀行なのだが文はいとうせいこう氏が書いている。

 いとうせいこう氏、どうももひとつ合わないな。
 氏のフィルター越しの視点はなーんかいまひとつ。
 まずみうらじゅん氏がどういう人なのかよくわからない。この人はぜったい面白い人だと思うけどそれが楽しく伝わってこない。 
 所詮サブカルだから糞の役にも立たないのはしゃーないとして、でもどうでもいいこと書きすぎかな。
 むしろみうらじゅん氏が文を書けば良かったのかもしれない。

 仏好きと言いつつ仏見すぎで食傷気味なのも伝わってくるしなーんかだらだら書きすぎかな。

 韓国、タイ、中国、インドとこの3ではまわっているけど中国、インドはまあ良かったかな。

 少なくともみうらじゅんの飛行機嫌いと韓国では朝鮮出兵、加藤清正が信長ばりに寺を破壊し韓国人に嫌われていることがよくわかりました。
 
 
 

未来圏からの風

2007年2月11日 読書
ISBN:4891944668 単行本(ソフトカバー) 垂見 健吾 PARCO出版 ¥3,262

 高い本だ。よくこんなの買ったよなー。初版発行が1996年というからもう10年以上前か・・。
 
 昔から気質がさめている。
 善し悪しで計られると悪になる現代の風潮。そんな違和感にさいなまれながらもいまだに生きている。
 もう、さめるなら徹底的にさめないとね。

 しかし10年以上経ちながらここにでてくる池澤氏と対談者(故人もおられる・・星野道夫氏)との対話はなんら色褪せず自分の心に響く。さすが高いお金を払って買った本だと妙に納得。

 対談者は星野道夫、ダライラマ師、フリーマンダイソン博士、リンマーグス博士、トーマスレイ博士、テーマは共生とピンフかな。平和と称するヒステリックな団体が多いがむろん対極にあります。
 
 一読あれ。

 
ISBN:4393133315 単行本 谷口 富士夫 春秋社 ¥1,890

 昨日NHKで「チベット青海鉄道」の旅(?)番組を見た。今年7月にこの鉄道が開通し青海省西寧というところからチベットラサまで陸路で結ばれることになった。
 http://www16.ocn.ne.jp/~tcc/TCC-A/TCC-A.html
 (1月8日に再放送されるみたいなのでお暇な方、どうぞ)
 標高5000Mを超える地点を通過したりと三半器官の弱いわたしにはけっこう辛い鉄道かもしれない。
 
 そんなわけで現在のチベットは漢民族の人、物資が大量に流入してきて急速に発展、変容しつつある。
 大型量販店ができたかこれからできるか忘れてしまったが秘境といわれた時代は既に終わったのかもしれない。

 経済発展=世界の均質化で、正直、なんだかつまんないなと思ってしまうがその恩恵を十二分に受けている日本人の言葉に説得力はない。
 インフラ整備がすすめばチベット人も暮らしがある意味楽になるだろう。
 
 そして資本主義が生む貧富の差と精神性の荒廃という問題が表面化するにそんなに長い時間はかからないだろうな。

 少なくとも後者の問題についてはこの本が非常に役に立つのは言うまでもない。

 ダライラマ14世は一生故郷に戻れないのだろうか?

 

抱くことば

2006年11月14日 読書
ISBN:487257740X 単行本 グレート・ザ・歌舞伎町 イースト・プレス ¥1,260

 ダライ・ラマ14世が何週間か前に広島に来日していた筈であるがあまりメディアで取り上げられなかった。北朝鮮がらみの中国に対する配慮?・・メディア統制?と勘ぐってしまうがなんとなく不自然な気がした。(いやいや所詮こんなもん?)

 この本のタッチというか装丁を含めたノリは非常に軽い。
 大体、グレート・ザ・歌舞伎町って誰やねん?(毒霧殺法が懐かしいわい)序文有太マンという奴(誰やねん?)の文章も非常に失礼極まりなく非常に不愉快であるがこの本はダライラマ14世の「ありがたや〜」なお言葉と写真家であるらしい歌舞伎町さんのチベットのお写真を混ぜたたった15分で読める本です。

 ダライラマ猊下のお言葉は慈悲がありますが時としてはっとするような言葉があり一日が始まる前に読むのになかなか良いですね。
ISBN:4872339401 単行本 吉田 戦車 太田出版 ¥1,449

ワインを成城石井で買うことがある。利用している店舗は阪急梅田駅の2Fにある店と阪急三番街にあるお店の二箇所だが、その両店舗に共通する気になることがある。
 それは会計の時、♂の店員どもが機械的に首をちょこんと傾げてロボットみたいに釣銭を渡す仕草がオカマっぽいことだ。
 経営者は♂の店員にオカマッっぽい接客をするようアルバイトに強要しているのだろうか?(まあ、♀も平等に同じ仕草をするのだけどね・・)

 そんなくだらないことを考えてしまう人はこの本を面白く感じることができるだろう。
 漫画家吉田戦車のエッセイ?だが書かれていることは漫画と同様、どうでもいいくだらないことばかりだ。特に仕事帰りの電車で読むと会社で溜まったストレスがもれなく緩和されることうけあいである。

 ただしこの人には合う合わないがあるみたいなので一度ネットカフェなので試読されてリトマス試験紙されることをおすすめする。
ISBN:4575298530 単行本 皿井 タレー 双葉社 2005/11 ¥1,575

 バンコクで生活しているジャパニ列伝。どの方も相当コアな感性を持っていて面白い。結局最後は行動力とバイタリティがものをいうのかな・・って感じですかね。

 あ、でもB級本なので・・。
 モデル?のハナさんが書いてる本。歳が近いこともあってなんとなく気にしてる人だけど、とても女の子ちっくな語り口で健全な♂が読むにあたってはちと辛いのではないかと思うが不健全に生きている100%♂とはいい難い自分にはno prpblemだ。(って言い切る自分ってどーなのよ)
 それはさておきイラストと写真が非常に綺麗でよろしい。文章からハナさんはお嬢様でちょっと不安定な人だろうと勝手に想像してしまいますが、ちょっと自分に似ているような気がする・・。

 ところでこの本に影響されるまでもなくここんとこ京都が気になっていたのだがこの秋は京都の写真を撮り歩こうかと思っている。今、日本らしさとか伝統とか言われても「はー、なんですか〜?」状態であるがちょっと足元を見つめてみようか。

 ところで再び写真がアップできないがなんでだろう?トップページのQ&Aを見ると元々画像はUPできないというスタンスだし(だったらいままでアップしている写真はなんなんだっつーの!)ちょっと不快指数があがってしまった。
ISBN:4797671378 単行本 塩野 七生 集英社インターナショナル 2005/06 ¥1,365

 ローマ帝国の伝説の開祖ロムルスからアウグストゥスまでの歴史をポイントだけ抽出して述べた概略書である。
 まさにローマ帝国ビギナーの私にとってはうってつけの本だった。
 もともと気にはなっていたローマ帝国史なのだが挑むにはその長さに及び腰だった。しかしローマ帝国史は何がしかの「教え」を含んでいるだろうと直感で感じていて少なくともそれは正解だったようだ。
 そんな訳で「ローマ人の物語」を読み始めたが気になる人物ルキウス・ユリウル・カエサルのルビコン以前から読むことにした。

 ただ塩野氏の女ゆえにハナにつくところも少しあるのだがまあそれは寛容の精神で脇に置くことにする(^^;。
 ところで塩野氏と野際陽子って似てませんか?

物乞う仏陀

2005年11月22日 読書
ISBN:4163677402 単行本 石井 光太 文藝春秋 2005/10/13 ¥1,650

 タイトルに仏陀の名前が入っていますが仏教書ではありません。
 著者は20代後半の若者(・・20代後半は若者ではないのかな?、いやいや20代までは若者だろう、少なくとも日本では)で内容はアジア圏の国々で乞食と障害者を取材した体当たりレポート。

 カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ネパール、スリランカ、インド・・・。
 国の選択が120%完璧に自分にフィットしていたので何とはなしに買ってしまった。

 感想としてテーマから想像できるように読後感は爽やかではない(^^;。
 後進国と言われる国の乞食と障害者である・・地球の最底辺の話といっても過言ではないだろう。
 
 随所に若さの見られる著者は取材される乞食、障害者を不本意であるが傷つけまたどうすることも出来ない著者自身も深く傷つく・・テーマが重いんだからしょうがないか・・。

 貧困、差別、暴力 
 
 (今日から上記の3項目を世界三大インケツと呼ぶことにする) 

 株主の最大限の利益を考えることも大事かもしれないがお金に余裕のある人もない人も世界三大インケツ(^^;について真剣に考えてみてはいかがだろうか?
  
 少なくともこの問題は国と国際社会の仕事だろうけど(個人レベルでは著者のように途方に暮れて己の無力感を苛むばかり)1人1人が貧困問題を意識すれば世の中もっと違ってくるんじゃないだろうか?
 貧しくて食えない人が山のようにいると思うと己の普段の行動もそれなりに変わってくるんじゃないだろうか。

 大体どの話もあまり救われないがラオス、ネパールの話は少しほっとする。
 インドの話はなんとなく噂には聞いたことがあったけど強烈におぞましい。 地獄はあの世ではなく現世にあるのだ。
 放置しておく問題ではない・・どうしたらいいの?

 なぜ著者がこういう問題を取材しようと思ったのか詳しい動機があまり伝わってこなかったがどうやらHPがあるようなのでちょっと今から見てみようと思う。
 石飛 道子 講談社 2005/07 ¥1,575

「ブッダ論理学 五つの難問」
 
 この本は仏陀について語られた本であり、また現代論理学について語られた本でもある。
 
 ・・であるが、著者の専門はインドの論理学の学派であるニヤーヤ学派が専攻なのだそうだ。(これは「中論」で」有名な竜樹の敵対論者である、しかし著者は竜樹の論に好意を持っているように思われる)
 
 そして著者は上記のことと仏教と現代論理学については全くの門外漢であると自ら語っている。

 著者は女性であるが冒険家というか開拓魂旺盛というかやるな〜という感じ。書きながらどういう結末になるのかわくわくどきどき著者自身が一番楽しんだのではないだろうか?。
 なんといっても仏陀の教えと現代論理学をいっしょに語った本等いまだかつて殆どないだろう。

 あまたある仏教本の中でもこの本は異質な方に入るだろう。
 
 私にとって仏教は少しだけ知識はあるけど現代論理学に関しては全くの素人。ただ論理的な考え方のできる人には尊敬の気持ちが生じる性質。  

 そんな訳で論理学の真理表と普段慣れないものも出てきてこの書はなかなか私のレベルが追いつかないところもあったけど私が仏陀に惹かれるのはその論理性&合理性であって最後まで難問と向き合いながらなんとか読破できたという感じ。

 ポイントは仏陀の公式とやはり因果律ということを学べただけでも得るものは大きかったです。
 
 原始仏典に興味のある人にはおすすめ。
 (・・と言いつつこの本は専門書でなくてあくまで一般人向けに書かれた本だと思います)
 
ISBN:4831824089 単行本 吉元 信行 法蔵館 2005/08 ¥1,365

 この本は一体どういった人を対象に書かれたものなのか?とまず思いました。
 内容は「大パリニッパーナ経」を平易に語ったダイジェスト版といったところかな。興味があって手っ取り早く内容を知りたい人にはいいのかも。
 じっくり読みたい人は岩波の中村元氏の「仏陀最後の旅」をお薦めする。

 「切り口は仏教は福祉である」なのでそういう仕事をされている方の原始仏教の入門書かつ教えの現場での活かし方といったところか。

 特に福祉に関わってない人にとってこの言い切り方はちょっと・・と思いまいしたけどね。
 

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