駅にて

　ハリドワール駅に到着。
　ヒンドゥー語のアナウンスと表示ばかりでどうして良いかわからずしばし呆然とする（印度なんだから当たり前だけど）。
　しかし今回は時間的に三時間も余裕があるので泰然自若也。

　駅のinquiryで何処に行ったら良いか訊こうとするも両サイドからイメルダ夫人みたいな関西系のがめついおばはん共にわりこまれ暫し肘を突き出したりして応戦。
　てめー、順番待ちしないのは知ってるけどそれじゃあ所詮○○人と変わらねーぞ！！

　プラットホーム1で待てとうことなので待つことにする。（3時間
ですが）ハリドワールの駅は大きいのだがとても汚い。蠅が多いし、野良犬やら山羊やら物乞いやら多くて旅の終盤にきて、ああ印度に来たんだなということを実感させらるる・・。
　餓鬼の小便も垂れ流し放題だし、ふと背後を見れば人が死んでいる・・。
　
　でも、誰も気にしない。

　警察など誰も呼ばなければ、駅員も来ない。（大体、誰が駅員かわからないし、駅員など居ないのかもしれん、デリーでもそうだったが・・）そして死体の背後にはインド人の家族連れが平然とペラペラおしゃべりをしている。

　日本と違うねえ・・。

　することもないのでぼーっとしていると「リフレッシュルーム」と書かれた店をプラットホームの一番端で発見する。

　なんじゃらほいと中を覗いてみるとどうも軽食がつまめる店のよう。
　冷房も効いていてこりゃええわ・・ってな感じで適当に席に座る。
　
　しかし別に店員が寄ってくるわけでなく、かといって此処に来る客も少なく暫し当惑。ただで冷房が当たれるのになぜ皆此処に来ないんだろうといぶかしむ。
　30分以上ぼーっとしていたのだがやはり此処は軽食屋らしいことが判明。
　別にオーダーを催促されたわけではないがチャイを頼む。
　へにゃへにゃな紙コップにチャイを注がれる。
　IT大国・・、格差社会は日本と同じか・・。