マンホールチルドレン

　昨日、夜BSでモンゴルでマンホールに住む子供達の特集番組を見る。（大分前の再放送か？）　
　
　市場経済導入後、貧富の差が急速に拡大し、日本で言う云わば「負け組」となった家庭の親から経済的理由で捨てられたり、虐待を受けた子供達が家を出て（逃げて）マンホールの中で同じ境遇の子供らと暮らしている日常を撮った特集だった。

　で、マンホールに住む子供達同士はキツイ肉体労働をしたり塵箱をあさったり、盗みなどの犯罪を犯しながら生活をしている。　またそういった同じマンホールチルドレン同士らのグループ間の争いも激しく日常茶飯事、暴力に晒されている。
　まるで「北斗の拳」を地でいく世界だった。
　（こういったマンホールチルドレンは4千人もいるらしい）

　日本では相撲でしか馴染みを感じられないモンゴルだがここまで酷い状況なのかと思ってしまった。

　そしてこういう悲惨な貧困と暴力の中に生きている人もいれば自分のようになんだかんだ仕事に不満を抱きつつもお気楽に生きている人間も居るわけで、世の中本当に不公平極まりない。
　はっきり云って、今自分がいろいろ学んでいる聖人達の教えもな〜んの役にも立たないだろう。彼らにとっては。
　
　戦後、経済をベースにした社会システムで今まで大きな戦争もなく日本はなんとかやってきたけれど、綻びや破綻寸前の状況も最近は目に見える形に現れてきて対岸の火事ではない話だと思う。
　競争、市場原理でものごとを動かすのが良いのか悪いのかわからんが、セーフティーネットのない国はどうなるのかというのをこの番組で見せつけれた気がする。
　そして、貧困問題ってズバリ少子化の問題にも直結していると思うのだが。

　自分も没落して食っていけない日が何れの日か来るかもしれんし全く他人事ではない問題だ。