7/3 (Mon)キリングフィールド

キリングフィールドは昔、ポルポト派によって虐殺が行われた「現場」だ。
　今はその地に仏教の寺院が建てられている。隣接して孤児院、学校、そしてなぜかHIV感染者も住んでいた。

　キリングフィールドに着くと何人もの若者＆子供にとり囲まれる。その中からがちっとした自称教師の兄ちゃんが出てきてこの地の説明を簡単にしてくれた。
　「寄付を」と言うので10＄払う。「孤児院と寺院のために大切に使う」と礼を言われた。
　また、その男の隣にいた同年代の兄ちゃんにキリングフィールド周辺を案内してもらう。ポルポト派がどういった人達をどんな方法で処刑したのか生々しい説明を受けた。
　実際に子供を突き落として殺した井戸に案内してもらったが何とも言えない暗い澱んだ気を感じたように思う。
　
　聞いてはいたがポルポト派は主に知識人と仏教の僧侶を大量に虐殺した。300万人は殺されたと言っていたがちょっと英語が聞き取れなかった。シェムリアップだけでかプノペンだけでかなんとか言っていたような気がする・・。

　ポト派に殺された人々の写真が沢山貼られていた。彼らは簡単に殺されず拷問を受けて死んでいる。

　髑髏達はもちろん彼らなのだろう。写真を撮ったことを不謹慎と言われそうだが、しかしなぜこんな形で彼らを人目にさらして祀るのか私にはよくわからない。（写真は撮ってよいと言われた）しかしこの髑髏を目にして吸い寄せられずにいられなかった。
　
　アメリカのガイドブックにはキリングフィールドは載っていないそうな。髑髏をネタに観光客を引き寄せて寄付を得ようという魂胆もはあるのだろう。だからってそれはさておき彼らの冥福を祈らざる得ない。

　後でこの男にチップを要求されたが今から思うとかなり少なく払ってしまったかもしれない。
　毎回思うがいつもチップには悩まされる。特に今回はいつも以上にケチりすぎたかもしれない。
　
　貧乏学生旅行者じゃないんだから・・・とちょっと反省しています。